どうも凡人代表のはぴまるです。
さて今回はフルコミッション保険営業マンが目指すべき経営(財務的)についてお伝えします。
私は現在フルコミ保険営業マンとして何とかやってますが、正直財務状況は厳しいです。
なぜなら、これまで私は「経営者」として意識すべきところを何も意識せずに経営していたからです。
このような結果になってしまった責任は100%自分にあると思っています。
ですから、是非皆さんには経営に困る事がない保険営業マンになっていただきたいという思いでこの記事を書こうと思います。
売れてる保険営業マンの方々にはおそらく役に立ちませんので読まないで下さいね。
まず前提として、
「経営」と表現していますが、
我々フルコミ保険営業マンはいわば個人事業主ですよね。
一社専属の正社員でも収入は成績に比例して報酬が決まります。
ですから、我々フルコミ保険営業マンは
経営者
なのです。
なのでここで言う「経営」とは
あなた自身の「経営」を指します。
私はフルコミ保険営業マンになり丸5年(2019年現在)が経過したところですが、
正直私の経営(財務)状況はかなりひどいものです。
かなり苦労してます。
ですが、それは過去の自分がやってきた事の結果なので今さら後悔してもどうしようもありません。
もし過去にタイムスリップできるなら、こんな事になる前に過去の自分に忠告したいです。
それと、皆さんがこの様な状態に絶対になって欲しくないので、
特に
これからフルコミ保険営業マンに転職をしようと考えている方、
もしくは保険営業を開始して間もない方
今現在保険営業で苦しんでいる方
には特に知っておいて頂きたいです。
フルコミ保険営業マンってすごく大変な仕事です。私自身も現在進行形で何度も辛い経験をしています。
ですが、一つだけ自信を持ってお伝えしておきたい事があります。
それは、
私は一度もフルコミ保険営業マンになった事を後悔した事は無い
という事です。
保険営業の仕事は本当に素晴らしい仕事だと思っています。今から銀行員に戻れと言われても、断固拒否します。
それだけこの仕事にやりがいを感じていますし、
フルコミという制度を一度も恨んだことはありません。
ですが、正直辛いことも多々あるのも事実です。
今回は私が経験して感じている事を発信して皆さんのお役に少しでも立てて頂けたら嬉しいです。
フルコミ保険営業マンが知っておくべき事
①給与体系
まずフルコミ保険営業マンに転職して頭に入れておいた方が良い事をお伝えします。
保険営業マンのほとんどの方が前職サラリーマンで固定給をもらっていた方が大半だと思います。
サラリーマンと保険営業マンの違いを簡単にお伝えするなら、
サラリーマン=給料が安定している
保険営業マン=給料が不安定
逆の表現をするなら、
サラリーマン=どんなに頑張っても給料は上がらない
保険営業マン=頑張った分給料が青天井で上がる
これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは人それぞれです。
なのでもし、
デメリットしか感じない人はそもそも保険営業マンになるべきではありません。
既に保険営業マンの方でデメリットしか感じないのであれば今すぐに転職先を探しましょう。
ではフルコミ保険営業マンに支払われる給料(手数料)は基本的にどう支払われるのかというと、多くの場合、
お客様が支払った保険料の○%が手数料として支払われます。
保険料の支払い方法は
- 月払い
- 半年払い
- 年払い
- 一時払い
この4パターンになります。
・月払いの場合は月に支払う保険料の○%が毎月営業マンの手数料になる。
=毎月営業マンに手数料が支払われる
・半年払いの場合は半年毎に支払われる保険料の○%が半年に一度営業マンの手数料になる。
=半年に一度営業マンに手数料が支払われる
・年払いの場合は年に一度支払われる保険料の○%が年に一度営業マンの手数料になる。
=年に一度営業マンに手数料が支払われる
・一時払いの場合は支払われた保険料の○%が一度きり営業マンの手数料になる
=一度手数料が支払われるとその後何も無し
要するに
お客様が実際に保険料を支払ったタイミングでその月の営業マンの給料が決まるという事です。
②銀行取引への影響
これは要注意です。
サラリーマンというのは毎月必ず固定給を得られます。
もし銀行で住宅ローンやカーローンなどを組む際はある程度基準の範囲内であれば簡単に組むことができます。
しかし
フルコミ保険営業マンはそう簡単にはいきません。
特に金額が大きく、期間が長くなる住宅ローンの審査基準のハードルはかなり厳しくなります。
私は元銀行員ですので実務として経験してきましたので間違いないですし、それを知った上でこの業界に転職してきました。
ですので、保険営業マンに転職する前に万が一の為に極度額180万のカードローンをあらかじめ作っておきました。
要は保険営業で得る収入は安定的にこの先も得られるという保証が無いからです。
銀行の融資というのはほとんどの場合
銀行とは全く別会社である保証会社が融資を承認するかどうかで可否が決まります。
銀行の一番幹となる本業は融資です。銀行も商売ですから貸したお金が回収できない可能性がある先への融資は当然しません。
ましてや、保証会社が否決した先へ、銀行が直に融資するプロパー融資などもっての他です。
なのでフルコミ保険営業マンへ転職した場合、
最低でも転職後3年〜5年間ぐらいは住宅ローンのハードルが相当高くなると思っておいた方がいいです。住宅ローンだけでなくその他のローンも同じ事が言えます。
我々フルコミ保険営業マンは、資金調達の手段がサラリーマンよりも相当厳しくなるという事を知っておいて下さい。
ただし充分な預貯金や資産がある方や、配偶者が高水準で安定している方、世帯収入が高い方などは一概には言えません。
私のように情けない事に預貯金ほぼなしの底辺営業マンには厳しいという事です。
③経営者であるという自覚
これは入社前のガイダンスに教えられる事ですが、我々保険営業マンは個人事業主です。
プロなんです。
アマチュアでもなくサラリーマンでもないんです。
たがらフルコミッションなんです。
きついのにワクワクするのは私だけでしょうか。
その代わりいろんな自由が与えられます。
ということは
自分自身の収入をどんな形にするかは、全て自分次第という事です。
コンプラや法律、モラルなどに抵触さえしなければ、誰からも文句を言われないんです。
ですから、
しっかりとした具体的な事業計画や自分自身の経営理念が策定できればなお良いのですが、難しいようであれば短期、中期、長期の目標ぐらいは立てる事です。
フルコミ保険営業マンが目指すべき経営とは
保険営業マンが目指すべき経営とは
結論から言います。
我々保険営業マンが目指すべき経営とはズバリ
自己資本経営
です。
法人営業マンや銀行経験者ならすぐわかると思います。
一言で表現するならば、
他人資本に依存しない経営
です。
もっと簡単な表現だと、
他人(銀行など)のお金に頼らない経営
とでも言いますか、
要は借金に頼らないという事です。
企業分析をする際、
自己資本比率
という経営指標を出します。これは企業にとって最も重要な指標で、このパーセントが高いほど
安定した経営=潰れない経営
と言えます。
自己資本比率100%はもちろん理想ですが、なかなかそうはいきませんよね。
50%〜60%以上であれば自己資本経営だと言えると思います。
では潰れない経営とは具体的にどんな経営かというと、
万が一無収入になっても、数年間経営できる状態です。
新設法人の10年後の生存率は約5%と言われています。95%の企業は10年以内に潰れているのが現実です。
企業が倒産する時って具体的にどんな状態なんでしょうか。
売上が減少したり、赤字だったり、不況とかいろんな要因がありますが、
結果的に
手元資金が尽きた時
です。
我々フルコミ保険営業マンに置き換えるとどうでしょう。
倒産=自己破産
という図式が想定されます。
なので我々フルコミ保険営業マンが絶対的に避けなければならない最悪の状態は
自己破産
です。
ちなみに、資金繰りの考え方についてとても勉強になる本がありますのでご紹介しておきます。↓
家族がバラバラになる様子が簡単に想像できます。本当に怖いです。
だからこそ自己資本経営を目指すべきなのです。
自己資本比率とは
全ての企業は必ず毎年決算書を作成しています。その中に貸借対照表(バランスシート)という重要な財務諸表があります。
そこに記載されている自己資本(純資産)を総資産で割り込んだパーセンテージが自己資本比率です。(詳細はまた別の記事で詳しくお伝えしますね。)
それは我々個人に当てはめても同じ事が言えます。
でも個人だから決算書なんて無いのにどうやって自己資本比率を出すの?と思うかもしれません。
そんな方は近々別の記事で詳しくお伝えしますのでご参照ください。⬇︎
なぜ自己資本経営を目指すべきなのか
ではなぜ自己資本経営を目指すべきなのか。
それは
将来あなたにお金の問題が起こらないようにする為
です。
ではお金の問題って何でしょうか?
例えば、
売上が思うように上がらなくなる
毎月の資金繰りが悪化する
妻に渡す生活費が少なくなる
預貯金が底をつく
税金を滞納する
家賃を滞納する
借金が増える
借金返済に奔走する
もしこんな状況になってしまったら、どうでしょうか?
考えるだけで恐ろしいですよね。
温厚で円満な家庭を築いていけるでしょうか?
なかなか難しいですよね。
お金の問題が起こるという事は
必ずヒトの問題に発展する
という事も頭に入れておいて下さい!
実はこの状況、情けない事に私の実体験なんです。
正直いつ離婚届をつきつけられてもおかしくない状況です。
もし自己資本経営を初めから意識していれば、固定給がある入社後2年間のうちに預貯金をしていたと思います。
その貯金によっておそらく上記のお金の問題は防げた可能性が充分あります。
ですから是非!
入社間もない方、これから入社する方は特に
貯金できる時にしておきましょう!
そして万が一経営がうまくいかなくなった時期があっても、それを乗り切れるだけの自己資本(預貯金)があればまた再スタートもできます!
経営に「絶対」はありません。
なぜならお客様が保険に加入するかどうかの決定権は100%お客様にあるからです。
我々保険営業マンには1%も0.01%もありません。ゼロです。
だから結果をコントロールする事など不可能なのです。
注意すべき保険業界の悪しき習慣とは
宵越しの金は持つな
何となく風潮として
宵越しの金は持つな
という雰囲気があります。
要は
税金を払うのがもったいないから、お金を稼いだら使え
という教えです。
確かにお金を使う事で得られる事ってたくさんあります。
ですが、それは元々充分な資産がある人の考え方であって、
私みたいな凡人が同じ事をすると痛い目に合うのは目に見えてます。
仮に使いまくって税金を少なく済ませたとしても、その上司が自分のその後の生活を保証してくれるでしょうか。
そんな事絶対にあり得ません。
ですから無駄な支出は極力抑えて、貯金することです。
もし上司や同僚から言われたとしても無視しましょう。
まず高級車や高価なアイテムを持て
売れてる保険営業マンや営業所の所長たちはなぜか外車や高級時計など高価なものを持ちたがりますし、実際に持ってます。
成功者を気取ってるのか、どこか自慢げにしてます。
一流のモノを否定する気はありませんし、実際に私も欲しいなと思ってます。
ですから羨ましいなと思うこともありますが、
何故かそれを勧めてくるのです。
「売れる営業マンたるものまずは一流の物を持つべき」だとか
「所長たるもの外車に乗るべき」
挙げ句の果てには
「ローンを組んででもロレックスを買え」
と実際に言われた事があります。
無責任にも程がありますよね。
そんな奴に限って中身がないんです。
着飾れば着飾る程逆効果です。
我々保険営業マンは
メッキを磨く前に中身を磨く事です。
保険営業マンはモノ売りではありませんのでモノを仕入れたり、在庫を持つ必要が無い分、
あなた自身が商品
なのです。
くだらない事に浪費するのではなく、
自分自身を磨く為の投資をする事が最優先です。
バカな風潮には流されない事を祈ります。
まとめ
いかがでしたか?
なんだかんだ言っても私はこの仕事が好きです。
長く続けたいです。
でも今まで間違った考え方をして、今苦労しています。
だから、このブログで1人でも多くの保険営業マンを救う事ができれば嬉しいですし、元気を与える事ができたら幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます!
皆さんの成功を願っています!
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